AIエージェント向けchematic
chematic-mcpは、Model Context Protocol経由で20個の化学ツールをAIエージェントに公開します。構造の解析・正規化、物理化学的性質の計算、ドラッグライクネスのルールチェック、フィンガープリントと類似度計算、SMARTSパターンマッチング、3D座標生成、逆合成の切断候補の提示などです。各ツールは構造化されたJSONを入出力とするため、エージェントが自然文から化学情報を読み取る必要はありません。
できること・できないこと
これはホスト型サービスではなく、ローカルで動作するプロセスです。対応するトランスポートはstdioのみで、リモートのHTTPエンドポイントも認証機能も、公開SLAもありません。エージェントに化学ツールを使わせたい場合は、自分のマシン上でこのプロセスを起動して使う形になります。
20個のツールのうち、ネットワーク通信を行うのはname_to_smiles(PubChemへの名称→SMILES変換の問い合わせ)だけです。残り19個はすべてローカル計算のみで完結します。
現時点で未対応の項目:
- リモートHTTP / Streamable HTTP
- 認証 / OAuth
- Tasks拡張
- MCP Apps
- Resources、Prompts、Sampling、Roots、Logging、Subscriptions
インストール
chematic-mcpはcrates.ioには公開されていません。リポジトリをクローンし、ワークスペース内から実行してください。cargo install chematic-mcpのような近道は現時点では存在しません。
git clone https://github.com/kent-tokyo/chematic
cd chematic
cargo run -p chematic-mcp --releaseMCPクライアントへの追加
Claude DesktopやClaude Codeの場合、同じコマンドをクライアント設定から指定します。
{
"mcpServers": {
"chematic": {
"command": "cargo",
"args": ["run", "-p", "chematic-mcp", "--release", "--quiet"]
}
}
}利用可能なツール(20個)
name_to_smiles | parse_smiles |
canonical_smiles | calc_properties |
lipinski_check | sa_score |
pains_check | brenk_check |
admet_profile | boiled_egg |
ecfp4 | tanimoto |
smarts_match | find_mcs |
generate_3d | retrosynthesis |
smiles_to_moljson | moljson_to_smiles |
representation_router | molecule_context_pack |
キャッシュについて
ツールの一覧は、1つのプロセスが稼働している間は固定です。tools/listの結果には24時間のキャッシュヒントが付与されます。ツール一覧が変わるのはchematic-mcpの新しいリリースのタイミングのみで、サーバーを再起動すればクライアント側のキャッシュTTLに関わらず常に最新の一覧が返されます。
レガシー方式と新方式(2026-07-28)のデュアルプロトコル対応など詳細な仕様はcrateのREADMEを参照してください。